春は人を不安定にする

散りかけた桜のせいか 部屋に差し込む日の光のせいか 汗ばむようになった額のせいか 目にしみる煙草の煙のせいか

 

心がいつもふわふわしている 何をしていても心ここに在らずといった感じ 心の居場所が何処にもない

 

本を読んでいても 散歩していても 授業を受けていても バイトをしていても 好きな音楽を聴いていても 美味しいものを食べていても

特に何も思わない 感情がないという言葉が正解

 

寂しいわけではない 悲しいわけでもつらいわけでもない ただ虚しいだけ、誰のせいでも何のせいでもないと思う

 

強いていうなら 春のせい